箱に書いてあったとおりにつけ汁を作って、一口なめて、これは塩辛いな、と思いました。
新潟からの帰りに寄ったパーキングエリアで買った「カレーひもかわうどん」を、翌日の昼に家で作ったときの話です。
この記事でいちばん役に立つのは、たぶん、箱に書いてあるとおりに作らなかった2か所です。つけめんの規定量に、さらに一人前あたり水を150ml足してつゆを薄めたこと。茹で時間を、表示より2分短く上げたこと。この2つで、ちょうどいいところに着地しました。
羽生パーキングエリア(上り)で、2箱
新潟の瀬波温泉に一泊した帰り道、家族4人で羽生パーキングエリア(上り)に寄りました。埼玉県羽生市、2026年8月10日のことです。
置いてあったのは、「鬼平江戸処」に入ってすぐの平台でした。
702円が2箱で1,404円。1箱2食入りなので、1食あたり351円になります。
箱に書いてあったこと
白い紙箱に、筆文字で大きく「カレーひもかわうどん」。左下に丸で囲んで「2食入」、その下に小さく「カレースープ付」。隣の四角の中に「半なま」。右下には、赤レンガの建物と着物姿の女の子のイラストが入っていて、「お富ちゃんと富岡製糸場」と添えられています。
目に留まったのは、左側の縦書きの一文でした。
「独特の幅広のうどんは『つけ麺』『かけ』など、どんな用途でもお召し上がりいただけます。」
結局この日はつけ麺で食べたので、作り手のほうが先に想定してくれていたことになります。

カレーというより、出汁が前に出ていました
商品名の頭に「カレー」と付いているので、当然カレーうどんのつゆを想像します。付属のカレースープをそのまま使いました。
これが、思っていたものと違いました。
まず、とろみがありません。カレーうどんのあの、麺に絡んでくる粘度は一切なし。さらさらした汁です。ドロッとしたものを想像している人は、ここで一度想像を作り直したほうがいい。
香りも、スパイスが立ってくる感じはあまりありませんでした。カレーの風味はあるにはあるのですが、少なめで、出汁のほうが際立っています。方向としては、カレーの気配がうっすら乗った和風のつけ汁です。
写真で見てのとおり、色は濃い茶色で、表面にうっすらオレンジがかった油が浮いている、という見た目でした。
期待していたものとは違いましたが、そのぶん、うどんのつゆとしては素直においしい。ただ「カレーうどんが食べたい」という気分で買うと、たぶん少し当てが外れます。
なお辛さは、子どもでもそのまま食べられる程度でした。ここは家族で食べるときにかなり効いてきます。
規定量だと塩辛い。一人前あたり水を150ml足しました
付属のカレースープは液体で、粉末を溶かすタイプではありません。箱には、つけめん用に割る量が書かれています。いま箱が手元にないので、その数値を正確に引くことはできませんが、そのとおりに作ると塩辛かった。つけ麺のつゆとして濃く仕上げる想定なのだと思いますが、麺を浸けて食べるには強すぎました。
やったことは単純で、その規定量で作ったつゆに、さらに一人前あたり水を150ml足しています。つまり規定量プラス150mlです。濃さで言うと、かけうどんのつゆくらいまで落としたイメージ。
液体スープなので、足すだけで済むのは楽でした。この一手間を入れてから、ようやく「おいしいつけ汁」になっています。
同じものを買った人は、最初から薄めにして、足りなければ濃くする方向で調整したほうが早いはずです。濃くするのは後からできますが、薄めるのは一度塩辛さを味わってからになるので。
茹で時間は10分。8分で上げました
箱の表示は10分でした。半なまの幅広麺なので、それなりに時間がかかるのだろうと。
実際には8分ほどで上げています。結果として、ちょうどよいぐらいの弾力になりました。10分まで茹でていたら、もう少しやわらかい麺になっていたはずです。
つまり、表示より2分短く上げる。この言い方なら、表示時間が違うものを買ったときにも使えると思います。つけ麺にするなら、短めで止めるほうが好みに合いました。
茹で上げたあとは、氷で締めています。
豚バラと九条ねぎを、炒めてから煮ました
付属のスープには具がないので、豚バラ肉と九条ねぎを用意しました。
入れ方は、まず炒めてから、そこにスープと水を入れて煮る、という順番です。生のまま熱いつゆに落としたのではありません。炒めた段階で肉に火が入っているので、そのあとは煮るだけで済みます。
見た目は少なく見えるのに、食べ終わるとちゃんと重い
盛りつけた時点では、正直「これで足りるのか」と思いました。

平たくて幅があるぶん、同じ量でも器の中でかさが出にくいのかもしれません。丼に山盛りになるわけでもなく、ひらひらとした帯が重なっているだけ。麺と麺のあいだに隙間があるので、余計に頼りなく見えます。
ところが、食べ始めると印象が変わります。
一口が大きい。普通のうどんのように何本かをまとめてすするのではなく、大きな一枚を口に運ぶ感覚なので、進み方がまったく違います。そして途中から、ちゃんと満腹感が来る。器の中の残り具合と、腹の具合が噛み合っていない感じがしました。
食べ終わったときには、見た目の頼りなさとまるで釣り合わないところまで満たされていました。この落差が、ひもかわうどんのいちばん面白いところだと思います。
子ども2人とも、ひもかわうどんは初めてでした
小学3年生の長女と、幼稚園年長の長男。2人ともこの幅の麺を食べるのは初めてです。
先に、食べさせる前に知っておいたほうがいいことを書いておきます。この麺は、すすれません。
大人でも難しい。普通のうどんのつもりで吸い込もうとしても、幅がありすぎて口に入っていかないので、結局どうなるかというと、箸の上で折りたたんでから口に運ぶことになります。うちは全員そうやって食べていました。子どもが特別に苦戦したというより、大人も同じ食べ方に落ち着いた、という感じです。
そのぶん、つゆは少し垂れました。折りたたむ動作が入る以上、どうしても汁を持ち上げる時間が長くなります。子どもに食べさせるなら、服とテーブルは覚悟しておいたほうがいいです。エプロンをさせるか、汚れてもいい服にしておくのが無難だと思います。
食べ方さえ分かってしまえば、あとは早い。2人とも反応は良くて、パクパク食べていました。カレースープが辛くなかったことも大きいと思います。辛さがあったら、この日は違う結果になっていたはずです。
また見かけたら、たぶん買います
1食351円で、家族4人分の昼ごはんになる。この手軽さは悪くありません。
ただ、そのまま作るのではなく、つゆを薄めるという前提が要ります。つゆはつけめんの規定量プラス水150ml(一人前あたり)、茹では表示より2分短く。この2つさえ持っていれば、失敗しない部類の土産物です。
次に見かけても、また買っていいかな、というのが今の気持ちです。値段も手頃ですし。