前の晩まで「プールでよくない?」と言っていたのに、朝になって子どもが「川がいい」と言い出しました。それで急きょ車を出して、埼玉県横瀬町の道の駅 果樹公園あしがくぼへ。
道の駅で川遊び、と言われてもピンとこない人はいると思います。私もそうでした。実際に行ってみると、駐車場から歩いてすぐのところに川があって、水着の子どもが何人も石の上を跳ねていた。想像していたより、ずっと「川」でした。
この記事は、これから行く人が持ち物と段取りを決められるように、その日に見たことをそのまま書いたものです。ひとつだけ先に断っておくと、川の様子は日によってまったく違います。水深や流れについては「行った日はこうだった」という話として読んでください。
駐車場はある。でも川がどこにあるのか、最初は分からなかった
着いたのは午前10時前。駐車場は道の駅の敷地内にあって、この時間ならまだ停められました。ただ、建物に近い側はすでにいい感じに埋まっていた。
ここで書いておきたいのは台数のことより、道路のことです。国道299号沿いにあるので、秩父方面へ抜ける車がひっきりなしに通ります。駐車場の出入りも同じ道から。子どもを先に降ろしたくなる気持ちは分かりますが、車が完全に停まってからにしてください。想像より車の出入りが多いです。
なお、駐車場の台数や営業時間、定休日は時期によって変わることがあるので、出発前に公式サイトで確認しておくのが確実です。
そして肝心の川。建物の正面に立っても、川は見えません。私は案内を見落としたらしく、しばらく「どこ?」となっていました。結局、濡れた足で歩いてくる家族連れの後ろをついて行って、ようやく「あっちか」と分かった。敷地から一段下がったところを流れていて、上には橋が架かっています。
階段を降りきったところから、石の世界が始まる
川べりへは階段で降ります。ここは思っていたより整備されていて、子どもと手をつないだままでも降りられました。降り口はどうやら一か所ではないようで、私たちが使ったのとは別のルートもあるようです。
面食らうのはその先でした。階段が終わると、水際までは石まじりの道になります。石は苔でぬめっているところがあって、乾いて見える石でも足を置くとずるっといく。ここで私は自分のサンダル選びを間違えたと気づきました。かかとにストラップのないタイプだと、傾いた石の上で足が前にずれるんです。
かかと留めのあるサンダルかマリンシューズ。子どもには必ずこれを履かせてください。 この記事でいちばん言いたいことかもしれない。ビーチサンダルは川の石には向いていません。
ベビーカーは、階段がある時点で現実的ではありません。小さい子がいるなら抱っこ紐のほうが動きやすいはずです。

行った日の川は、深さの差が大きかった
水は澄んでいて、川底の石が普通に見えるくらいでした。浅いところは足首。ただ、そこから数歩進むと膝の上まで落ちる場所があって、大人の私が一瞬バランスを崩しました。段差が水面からは読みにくい。
川底は砂ではなく、大小の石です。丸い石と角のある石が混ざっていて、素足だと単純に痛い。
流れは全体としては穏やかでした。ただ、石と石の間の狭くなっている場所だけ、水が絞られて明らかに速くなる。小さい子があそこで足を取られたら、自力で立て直すのは難しいだろうな、と見ていて思いました。
意外だったのは水温です。夏なのに、入って数十秒で子どもが「つめたい!」と叫ぶ程度には冷たい。楽しくなって長く浸かっていると体が冷えるので、途中で強制的に上がらせるくらいでちょうどよかったです。
もう一度書きますが、これはその日の話です。前の日に雨が降れば水量は変わるし、上流で降った雨が時間差で効いてくることもある。濁っている、いつもより水位が高い気がする、そう感じたらその日は入らない。それでいいと思います。
日陰はある。ただし取り合い
橋の下は日が入らないので、その一帯だけ体感温度がはっきり違います。ここが快適でした。石に座って足だけ水に入れているだけで、しばらく動きたくなくなる。
裏を返すと、涼しい場所は限られています。11時ごろにはいい位置はほとんど埋まっていました。折りたたみの椅子を持ってきている家族が多かったのは納得で、川べりはとにかく石がゴツゴツしているので、レジャーシートを敷いても座り心地は良くありません。
なお、タープやテントの設営については、その日の掲示や施設の案内に従ってください。
トイレ・飲み物・売店まわり
トイレは道の駅の建物側です。川から一度上がって歩くことになるので、子どものトイレは「行きたくなる前」に。これは本当に。
濡れた足のまま坂を上がることになるので、タオルとサンダルは車に置きっぱなしにせず、川べりに持って降りておいたほうがラクでした。
建物の前には自販機が並んでいて、川から上がってすぐ冷たいものが買えます。中には地元の農産物の直売所と食事どころがあって、秩父らしいものが並んでいました。ただ、扱っている品や営業時間はその日次第なので、当てにしすぎず飲み物は自分で持って行くのが安心です。ちなみにこの道の駅は、冬になると「あしがくぼの氷柱」というライトアップの駐車場として使われる場所でもあります。会場は道の駅そのものではなく、少し歩いた先です。開催時期や入場の扱いは年によって違うので、行くなら公式の発表を確認してください。
更衣室は、私が歩いた範囲では見つけられませんでした。子どもの着替えは車の中で済ませています。大きめのバスタオルと、被るタイプの着替えポンチョがあると段取りがかなり楽になります。
この食事どころで食べたラーメンについては、あしがくぼ食堂の横瀬ラーメンに書きました。
持って行ってよかったもの、次は持って行くもの
実際に使って「これは要る」と思ったものだけ挙げます。
- かかと留めのあるサンダル/マリンシューズ — 最優先。滑る石の上での安心感がまるで違う
- 大判のバスタオルと着替えポンチョ — 更衣室を当てにできないので
- ゴミ袋を多めに — 濡れたものを入れる用と、ゴミを持ち帰る用
- 折りたたみの椅子 — 石の上に長時間座るのはつらい
- 飲み物 — 自販機はあるけれど、川べりから往復するのが地味に面倒
- 絆創膏 — 石で膝や手をこすります
- 虫よけ — 木陰に入るなら
- 網とバケツ — 小さい魚や虫を探すだけで子どもは何十分でも遊びます
逆に、浮き輪は持って行きましたがほとんど使いませんでした。浅いところで石の上を歩き回るほうが子どもは楽しそうだった。
安全面で、実際に気をつけたこと
説教くさくしたくないので、やったことだけ書きます。
ここは監視員がいる管理された遊泳場ではありません。何かあったときに助けてくれる人が常にいる前提では動けない、というのが前提です。
- 子どもから目を切らない。石の陰は思った以上に死角になる
- 「浅いから大丈夫」を判断基準にしない。足首の水深でも、転んで起き上がれなければ危ない
- 迷ったらライフジャケット。見た目より、着せておくと大人の消耗が全然違う
- 空が暗くなってきたら早めに上がる。上流の雨は、その場が晴れていても水位に効いてくる
- 増水や濁りを感じたら、その日は諦める
うちも一度、上流側で子どもが「向こうまで行ける」と言い出したところで止めました。行けそうに見える場所ほど、途中が読めない。
まとめ
道の駅の駐車場に停めて、歩いてすぐ川に入れる。この手軽さがいちばんの価値だと思います。装備を全部積んで山道を歩く必要がない。飽きたら建物に戻れば自販機も直売所もある。
一方で、階段を降りた先は舗装された遊歩道ではないし、川底は石で、深さも一定ではありません。きちんと足元を固めていくかどうかで、その日の快適さがはっきり変わります。サンダルの一点だけでも、この記事から持ち帰ってもらえたら十分です。
営業時間や設備、イベントの開催状況は変わることがあるので、行く前に公式サイトで最新の情報を確認してください。そして当日の天気と川の様子は、現地で自分の目で判断を。