「一度は泊まってみたい」と思いながら、なんとなく手が届かないままになっているホテルってありませんか。私にとって、それが汐留にある「コンラッド東京」でした。
そんな憧れのホテルに、先日ようやく泊まってくることができました。しかも宿泊費は無料。使ったのは、持っているクレジットカードに付いてくる「ウィークエンド無料宿泊特典」です。カードの年会費だけで、あの高級ホテルに1泊できてしまう。そう聞くと、ちょっと気になりませんか。
この記事では、コンラッド東京がどんなホテルなのかというところから、私が使った無料宿泊特典の仕組み、そして実際に泊まってみて感じたことまでをまとめて紹介します。「自分にもできそうかも」と思ってもらえたらうれしいです。
コンラッド東京ってどんなホテル?
コンラッド東京は、東京都港区東新橋、いわゆる汐留エリアにあるホテルです。「東京汐留ビルディング」という高層ビルの中に入っていて、ホテル部分はその28階から37階を占めています。つまり、建物のかなり上のほうがまるごとホテルというわけです。
ブランドとしては、ヒルトングループの最高級ラインである「コンラッド」に位置づけられています。ヒルトンと聞くと親しみやすいイメージがあるかもしれませんが、同じグループでもコンラッドは別格の存在です。
客室は全室48平方メートル以上、天井高は約3メートル。この数字だけでも、ビジネスホテルとは別世界だと伝わるのではないでしょうか。ファミリー向けの部屋に近い広さに、3メートルの天井高が加わることで、部屋に入った瞬間の開放感がまるで違います。
眺望は、「浜離宮恩賜庭園」やレインボーブリッジを望むベイビュー側と、高層ビル群を見渡すシティビュー側に分かれています。都心のど真ん中にありながら、窓の外に緑と海が広がる方角があるというのは、東京のホテルとしてはかなり贅沢な立地です。また、和のテイストを取り入れた客室やスイートがあるのも特徴で、「海外ブランドの高級ホテル」でありながら、どこか日本らしさを感じられる空間になっています。
泊まれた理由は、カードの「ウィークエンド無料宿泊特典」
さて、本題です。今回私がコンラッド東京に泊まれたのは、「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード」という、いわゆる通常グレードのカードに付いてくるウィークエンド無料宿泊特典を使ったからです。上位の「プレミアム・カード」ではなく、年会費16,500円(税込)のほうのカードです。
この特典をひとことで言うと、「対象のヒルトン系ホテルに、週末1泊、無料で泊まれる権利」です。ポイントを貯めて交換するのとは別枠で、宿泊そのものが1泊分もらえるイメージだと思ってください。
ただし、カードを持っているだけで自動的にもらえるわけではありません。通常カードの場合は、年間150万円以上のカード利用があったうえで、翌年度以降もカードを継続することが条件になっています。月あたりに直すと12万5千円ほど。日常の支払いをまとめて集約している人なら届く水準ですが、カードをたまにしか使わない人にとっては簡単なハードルではありません。
なお、この条件はカードの改定で変わる可能性があります。申し込みや更新の前には、必ず公式の案内を自分の目で確認してください。
ちなみに、上位グレードの「ヒルトン・オナーズ アメックス・プレミアム・カード」は年会費66,000円(税込)で、こちらは利用金額の条件なしに、カード継続だけで同じ無料宿泊特典がもらえる仕組みです。年会費は高くなりますが、条件はシンプル。どちらが自分に合っているかは、普段どれくらいカードを使うか、どれくらいの頻度でホテルに泊まるかによって変わってきます。
年会費16,500円で、コンラッドクラスのホテルに1泊。この数字をどう見るかは人それぞれですが、私の場合は「これは使わないともったいないな」と思って、今回の宿泊に踏み切りました。
実際に泊まってみて、朝食が想像以上だった
宿泊翌朝、まず楽しみにしていたのが朝食です。
結論から言うと、ここは本当に良かったです。高級ホテルの朝食というと「見た目は豪華だけど、量を食べると胃が重くなる」というイメージを持っている方もいるかもしれません。でも実際は、和と洋のバランスがよく、朝からしっかり食べたい人にも、軽めに済ませたい人にも選択肢がある構成でした。
何より印象に残ったのは、空間の心地よさです。高層階のホテルなので、朝の光がたっぷり入ってきます。窓の外を眺めながらコーヒーを飲んでいると、それだけで「今日はいい一日になりそうだな」という気分になれるんですよね。味そのものももちろん満足でしたが、「その場所で食べている」という体験の割合がかなり大きい朝食だったと思います。
急いで食べてしまうのが本当にもったいないので、これから泊まる方には、朝は時間に余裕を持たせておくことをおすすめします。この時間だけでも、宿泊した価値があったと感じています。
プールとスパで、都心にいることを忘れる
もうひとつ、今回しっかり満喫したのがプールとスパです。
正直なところ、私は普段の旅行でホテルのプールを使うタイプではありませんでした。でも今回は館内で過ごす時間そのものが目的だったので、思い切って何もしない時間に充ててみました。
これが、想像以上に良かったんです。静かで、落ち着いていて、ゆっくり泳いだあとにぼんやりしていると、自分が都心のど真ん中にいることを完全に忘れてしまいます。汐留は、外に一歩出れば人も車も多いエリアです。そのすぐ上に、こういう静かな空間があるというギャップが面白い。
スパのほうも、施設としての快適さはもちろんですが、「ここでは急がなくていい」という空気が流れているのが心地よかったです。日常だと、どうしても次の予定を気にして時間を刻んでしまいます。そのモードを一度リセットするという意味で、宿泊そのもの以上の価値があったように思います。ホテルステイ自体が目的の旅が好きな方には、かなり相性のいいホテルだと感じました。
無料宿泊特典を使うときに気をつけたいこと
ここまで良いことばかり書いてきましたが、この特典にはいくつか条件があります。使うつもりの方は、事前に押さえておいたほうが安心です。
まず、名前のとおり「ウィークエンド」限定です。使えるのは金曜・土曜・日曜の夜のいずれか1泊で、月曜から木曜の宿泊には使えません。平日に有給を取ってのんびり、という使い方はできないので注意してください。
次に、スタンダードルームに空室がある場合のみ利用できる、という点です。週末は人気の日程ほど埋まりやすいので、「行きたい日が決まっているなら早めに動く」が基本になります。特典があるからいつでも泊まれる、というわけではありません。
有効期限もあります。特典が発行されてから1年間です。もらったまま忘れていると、そのまま消えてしまいます。手元に届いた時点で、ざっくりとでも「いつ、どこに使うか」を考えておくのがおすすめです。
対象になるのは世界各地のヒルトン・ポートフォリオ内のホテル・リゾートですが、すべてが対象というわけではなく、対象外のホテルも存在します。行き先を決める前に、必ず対象かどうかを確認しておきましょう。
そしてもうひとつ、特典の対象は基本カード会員のみで、家族カードは対象外です。家族カードは1枚目が無料(2枚目以降は税込6,600円)なので家族で持ちやすいのですが、無料宿泊特典そのものは基本会員に紐づくものだと理解しておいてください。
まとめ:憧れのホテルは、意外と現実的な距離にあるかもしれない
コンラッド東京は、汐留の高層ビルの28階から37階に入る、ヒルトングループ最高級ブランドのホテルです。全室48平方メートル以上、天井高約3メートルという客室に、浜離宮恩賜庭園やレインボーブリッジを望む眺望。名前は知っていても「自分には縁がない場所」と思っていた人も多いのではないでしょうか。
そこに、年会費16,500円のクレジットカードに付いてくる無料宿泊特典で泊まることができました。もちろん、特典を得るには一定の利用と継続が必要ですし、週末限定・空室次第・有効期限ありといった条件もあります。誰にとっても無条件にお得、という単純な話ではありません。年会費と自分の使い方を並べて、冷静に判断するのが正解だと思います。
それでも、朝食の時間や、プールとスパでぼんやり過ごした時間を思い返すと、「行ってよかった」という気持ちのほうがずっと大きく残っています。気になっている方は、まず自分が持っているカードにどんな特典が付いているか、確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。