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グルメ

春日部のお菓子の家SWANレビュー

しっとりスポンジの誕生日ケーキ

たくま8分で読了

越谷の自宅から車で30分ほど。春日部市藤塚の「お菓子の家SWAN」で、妻の誕生日の5号のホールケーキを受け取ってきました。

先に結論を書いておくと、食べていちばん良かったのは、クリームでも苺でもなく、最高のスポンジです。

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お菓子の家、という名前そのままの外観

店の前に着いて、まず建物に目がいきました。

杏色の塗り壁に濃い緑の鎧戸、素焼き瓦の切妻屋根。洋菓子店というより、絵本に出てくる家をそのまま建てたような外観です。軒下には、白いロールケーキと緑色のロールケーキの写真が入った横長の電飾サインが光っていました。

杏色の塗り壁に濃い緑の鎧戸、素焼き瓦の切妻屋根が乗ったお菓子の家SWANの外観
杏色の塗り壁に濃い緑の鎧戸、素焼き瓦の切妻屋根が乗ったお菓子の家SWANの外観

この見た目のことは、後で公式サイトを見て腑に落ちました。公式サイトで公開されている『お菓子の家SWANの物語』に、「チョコレートの屋根、スポンジの壁。子どもの頃、誰もが憧れたお菓子の家を思わせる」「木製の緑の扉」という紹介文が載っています。狙ってこの外観にしている店なんですね。

所在地は春日部市藤塚1909-4。公式サイトによると営業時間は10時から18時30分、定休日は月曜・火曜(不定休)と年末年始。駐車場は店前に3台、店舗横に5台とあります。今回は店舗前のスペースに停めました。

店内は焼き菓子とゼリーが主役の売り場

扉を開けて意外だったのが、売り場の主役がケーキではなかったことです。

緑のタイルを貼ったカウンターに、焼き菓子を入れたカゴがずらりと並んでいます。棚の上にはクマのぬいぐるみとヒマワリ、壁には額に入った認定証。「認定証 春日部麦わら帽子」とあって、麦わら帽子という名前の焼き菓子が認定を受けているようです。手前のテーブルには箱詰めのギフトが積まれていて、「春日部ギフトBOX 1,800円」「焼菓子詰め合わせ 3,000円」「焼菓子詰め合わせ 1,500円」の札が立っていました。

緑のタイルカウンターに焼き菓子のカゴが並ぶお菓子の家SWANの店内
緑のタイルカウンターに焼き菓子のカゴが並ぶお菓子の家SWANの店内

奥のテーブルには「天然水ゼリー ¥300」の手書きの札。袋入りのゼリーがトレイに並び、5個入りの箱もありました。次に来たときの候補です。

「天然水ゼリー ¥300」の手書き札が置かれた袋入りゼリーのトレイ
「天然水ゼリー ¥300」の手書き札が置かれた袋入りゼリーのトレイ

子ども2人を連れて入りましたが、窮屈さはまったくありませんでした。越谷の近場で買ったパンの記録は越谷のパン屋nicopanに書いたので、そちらもどうぞ。

ホールケーキは号数で値段が決まる

レジ横の壁に「ケーキ値段表」が貼ってあります。列が4.5号・5号・6号・7号・8号に分かれていて、号数を決めると値段が決まる形式。「フルーツ飾り +300円」という行もありました。

面白かったのが、その横に吊るしてあった円盤です。色違いの丸い板が大きさ順に重なっていて、いちばん上の緑の板に「4.5号サイズ 3〜4人用 13.5cm」と手書きされている。号数と言われてもピンとこない人が実物で確かめられるようになっています。

4.5号から8号まで号数で列が分かれたケーキ値段表と、大きさ順に重ねたサイズ見本の円盤
4.5号から8号まで号数で列が分かれたケーキ値段表と、大きさ順に重ねたサイズ見本の円盤

食べるのは妻と子ども2人と自分の4人。4.5号が3〜4人用と書いてあったので、ひとつ上の5号にしました。払ったのは税込4,200円です。値段表そのものは品目名の列が写真の外で、どの行がどの金額なのか対応が取れないため、確かなのは自分が払ったこの額だけになります。

電話を入れたのは木曜、8月20日の昼。受け取りが土曜なので、中1日です。プレートの「ママ おたんじょうび おめでとう」を伝えたのも、この電話のときでした。誕生日ケーキは日取りが先に決まっているぶん、何日前に電話するかだけ決めておけば計画が立ちます。壁には「LINEで簡単予約」のPOPも貼ってあり、春日部プレミアム商品券が使える旨の案内も出ていました。

妻の誕生日に買ったホールケーキ

受け取ったケーキを、店内で撮らせてもらいました。撮影していいか聞いて、許可をもらった一枚です。

店内の焼き菓子パネルの前でホールケーキを両手で持つ妻
店内の焼き菓子パネルの前でホールケーキを両手で持つ妻

家に帰ってテーブルに置いたのがこちら。

苺6粒とホワイトチョコのプレートがのった5号のショートケーキ
苺6粒とホワイトチョコのプレートがのった5号のショートケーキ

白い生クリームを縁に絞って、苺を6粒。中央にホワイトチョコの丸いプレートが立てかけてあり、「ママ おたんじょうび おめでとう」とチョコペンで手書きされています。台紙は金色。

第一印象は、昔ながらのショートケーキ、でした。ムース層やチョコ細工、飴のパーツといった今風の要素は何もありません。写真映えを狙うタイプの店ではなさそうです。

切ってみたら、スポンジ3層・クリーム2層

おすすめ度

包丁を入れて断面を見て、ちょっと意外でした。

スポンジ3層・クリーム2層の断面。下段のクリームにだけスライス苺が挟まっている
スポンジ3層・クリーム2層の断面。下段のクリームにだけスライス苺が挟まっている

スポンジが3層、クリームが2層。ただし、スライスした苺が挟まっているのは下段のクリームだけで、上段のクリームには入っていません。苺は上に1粒と、下段に潜っている分。全体を苺で押し切る構成ではないわけです。

クリームはさっぱりしていました。重さがないので、一切れ食べても口の中に残らず、そのまま次の一口に行けてしまう。ホールケーキで途中から飽きるのは、たいていクリームの重さが理由だと思っているのですが、これは最後まで同じ速度で食べられました。

そして生地です。パサつきがまったくなく、しっとりしている。クリームとの一体感があって、生地だけが口の中に残る瞬間がありません。

苺は、ほのかに甘いというより酸味のほうが立っていました。クリームが甘さ控えめなので、そこに酸味が乗ると全体がやや酸っぱい方向に寄ります。ここは好みが分かれるかもしれません。

中央のホワイトチョコのプレートは、誕生日の主役である妻が食べました。妻いわく、普通のホワイトチョコだったそうです。5号を4人で、その日のうちに食べ切りました。

あとで知った「スポンジの匠」

生地が良かった、という感想を持ったのは、店のことを何も調べていない状態でした。帰ってから公式サイトを読んで、順番が逆だったことに気づきます。

公式サイトで公開されている『お菓子の家SWANの物語』によると、この店がオープンしたのは1989年9月9日。2019年9月9日に創業30周年を迎えています。経営者は石川浩さんという方で、資料の中で「スポンジの匠」と紹介されていました。

主力商品を尋ねられた石川さんの答えが、「一番はショートケーキです」。同じ資料のなかで、ケーキにとってもっとも大事なものは何かと尋ねられたときの答えが、こちらです。

「スポンジでしょうね。すべてのケーキはスポンジを土台にしているのですから。それに、生クリームやチョコレートの味は素材でほぼ決まるけれど、スポンジだけは焼き加減。職人の腕が勝負です」

これを読んで、腑に落ちたというより、少し悔しくなりました。食べ終わって自分の中に残った感想は「クリームがさっぱり」「苺が酸っぱい」「生地がしっとり」の3つ。石川さんの言い方を借りれば、最初の2つは素材でほぼ決まる部分です。素人が偶然いちばん褒めていたのは、作り手が一番勝負している一点だけだった、ということになります。

同じ資料には、火加減の調整法を1500通り確立して記録を段ボールに保管していること、窯のメーカーから調整のしかたを教えてほしいと言われたことがある、という話も出てきます。素材は群馬の星野物産の国産小麦粉と神奈川県産の地鶏たまご、とも書かれていましたが、そこまでは舌が追いつきませんでした。

1500通りと言われても、食べている側が返せる言葉は「パサついていない」しかありません。ただ、この人が相手なら、その一言がいちばん通じる褒め方なのだろうと思います。

また買うか。次はロールケーキ

正直に書くと、車で30分は日常使いの距離ではありません。ケーキが食べたくなったから行く、という店にはならないと思います。

ただ、春日部の方に用事があった帰りに近くを通ることがあれば、また寄ります。誕生日のホールケーキが4,200円で、生地があの状態なら十分です。近場で焼いたものを買う話としては越谷の大正屋Boulangerieでハード系のパンを4品食べ比べた記録もありますが、SWANはそういう普段の買い物とは別枠で、用事があるときに行く店という位置づけになりそうです。

次に行ったら買うものはもう決めていて、ロールケーキです。『お菓子の家SWANの物語』によると、売上を集計してみたら一番売れているのはロールケーキだったそうで、それを受けて商品を改良し、味のバリエーションをそろえて前面に押し出した、という経緯が書かれています。この経緯が書かれているのは2018年の記事で、立て直し自体はそれよりさらに前の話です。いまの値段は分かりません。

外観の軒下で光っていた電飾サインが、ロールケーキの写真だったのを思い出しました。あれは看板商品を掲げていたわけです。気づかずに素通りしていました。

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店舗情報

店名
お菓子の家SWAN
住所
埼玉県春日部市藤塚1909-4
営業時間
10:00〜18:30
定休日
月曜日・火曜日(不定休)・年末年始
駐車場
店前3台、店舗横5台
公式SNS
swan.cc
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記事公開時点の情報です。おでかけ前に公式情報をご確認ください。

この記事を書いた人

たくま

ITエンジニア

受託・自社サービスの開発を仕事にしているITエンジニア。AIコーディングツールや生成AIを日々の業務でどう使うか、実際に試した結果を記事にしています。

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