神楽坂の「神楽坂家系ラーメン モンタナ」で、モンタ麺の中を食べてきました。2026年8月25日、火曜日の12時頃です。頼んだのはモンタ麺 中 1,400円とライス150円で、締めて1,550円。麺の硬さも味の濃さも油の量も、全部「普通」にしました。
結論から書きます。ガツンとくる横浜家系ではありません。豚骨醤油なのに上品で、重さで押してこない。
ただし「普通」でも塩気はそれなりに立ちます。そして、一緒に買っていたライスがそこで効きました。
平日の昼に行ったときの話です。夜も土日も、私は見ていません。
券売機で1,550円ぶんのボタンを押す
食券制です。以下の価格は全部、2026年8月25日に私が券売機の表示を確認したものです。

ここでひとつややこしいのが名前です。店名が「モンタナ」で、看板メニューが「モンタ麺」。券売機のボタンは「モンタ麺」表記でした。
一番上の列がモンタ麺で、並1,250円、中1,400円、大1,500円。 二列目が基本のラーメンで、並950円、中1,100円、大1,200円。 三列目がチャーシュー麺で、並1,350円、中1,500円、大1,600円。
並べてみると分かるとおり、モンタ麺は同じサイズのラーメンより一律で300円高い。この300円が何なのかは、券売機の左に貼ってある手書きの紙に書いてありました。
「チャーシュー2枚 / のり6枚 / 味玉1個 / ネギ・ホウレン草 ちょい増し の全部のせラーメン」
トッピングを単品で足すと、味玉150円、のり200円、チャーシュー3枚350円です。乗る量が違うので単純な足し算はできませんが、この単価と見比べると300円差はずいぶん寄せてあるように見えます。
ほかにミニラーメン850円、背脂150円。限定ラーメン1,100円と限定丼300円のボタンには、この日は売り切れの×が点いていました。何が出るのかは分からずじまいです。
ご飯ものはライス150円、小ライス100円、ねぎ飯300円、チャーシュー飯400円。ビール600円、ハイボールと氷結レモン350mlが各400円、黒烏龍茶300円と、酒も一通り並んでいます。昼から一杯やれる構えです。
券売機の上には電子マネー対応の掲示がありました。楽天Edy、WAON、SAPICA、QUICPay、nanaco、交通系ICの6種類です。
食券を買うと、すぐに席へ案内されました。12時頃で、その時点で4席ほど空いていました。
麺・味・油を全部「普通」で頼んだ
家系で最初に迷うのは、味の想像よりも注文の作法です。何を、いつ、どう伝えればいいのか。
モンタナは壁に貼ってあります。

「お好みをお申し付けください。Choose your favorite!」の下に3行。
- 麺: かため / 普通 / やわらかめ
- 味: 濃いめ / 普通 / 薄め
- 油: 多め / 普通 / 少なめ
英語も併記されています。
今回は3つとも「普通」にしました。初めての店なので、まず店の基準を知りたかった。同じ理由で、飯田橋の家家家で特製らーめんを食べたときも全部「普通」で頼んでいます。基準が分かってから振ればいい、という考えです。
結果から言うと、次に変えるのは「味」だけになりそうです。理由は後半に書きます。
卓上に薬味が6種類ある
席に着いて目に入るのが「TABLE SPICE」の掲示です。6種類あって、それぞれに使い方の一言が添えてあります。

- GARLIC ニンニク … 味にパンチを!
- GINGER ショウガ … 味にキレを!
- RED-PEPPER 唐辛子 … 味に刺激を
- TAKANA 高菜炒め … スープにいれてもよし! ライスにかけて海苔で巻いて食べるのがGOOD
- KAESHI カエシ … スープの味を濃くします。ネギ飯・チャーシュー飯にかけてもGOOD
- VINEGAR お酢 … スープをまろやかに、さっぱりしたい方におすすめ
面白いのは、高菜とカエシの説明がどちらもご飯のほうを向いていることです。高菜は「ライスにかけて海苔で巻いて」、カエシは「ネギ飯・チャーシュー飯にかけても」。ラーメンだけで完結させる気が、あまりない。
今回使ったのはニンニクとお酢の2つで、どちらも食べ始めてから足しました。高菜炒めとカエシは使っていません。
水とエプロンはセルフサービスで、入口の券売機横にあります。
モンタ麺 中 1,400円

出てきたのがこれです。

スープが、家系の見た目からくる予想を裏切ってきます。豚骨醤油なのに上品。マイルドで、重さで押してこない。レンゲですくうと、油の粒が浮いた黄金色のスープが上がってきます。最後まで飲めるタイプです。
ただ、塩気は別の話でした。「普通」で頼んで、私にはやや塩っぱい。まろやかなのに塩は立つ、という妙な感じで、これは好みの問題だと思います。次は迷わず「薄め」にします。麺と油はこのままでいい。動かすのは味だけ、というのはそういう意味です。
麺は中太。

もちもちしていて、食べ応えがあります。上品なスープに対して、麺のほうがはっきり主張してくる構成です。家系の麺というと硬めで角の立った印象がありますが、ここは「普通」で頼むと弾力のほうが前に出ます。
ほうれん草はスープをよく吸っていました。

チャーシューは、券売機横の貼り紙によればモンタ麺には2枚です。

そして海苔。貼り紙の表記は6枚。家系で海苔が多いのは、それだけで嬉しいポイントです。ただ、これは食べ方の話に直結するので次の章に回します。
塩気は、150円のライスで受け止める
ライスは最初から食券を買っていました。家系にライスは付き物、くらいの気持ちで、深く考えずに押したボタンです。
それが結果的に、今回の正解でした。

スープを吸った海苔をライスに乗せて、巻いて食べる。海苔が6枚あるので、これを何度かやっても丼の上の海苔がなくなりません。海苔の塩気とスープの塩気が、白飯でちょうど着地します。
味玉も同じでした。

ライスの上で割ると、味の付いた黄身がそのままご飯にかかります。丼の中で食べるより、こちらのほうが玉子の役目がはっきりする。
掲示に戻ります。高菜の説明は「ライスにかけて海苔で巻いて食べるのがGOOD」でした。店の側も、ご飯と組み合わせる前提で味を組んでいるように見えます。塩気が立つのは欠点というより、そういう設計なのかもしれません。
ちなみに家家家はライスが無料でした。モンタナは150円。金額としては差がありますが、150円で塩気の逃げ場を確保できるなら、私は払います。
神楽坂で家系を食べたくなったら
場所は東京都新宿区神楽坂5丁目8、かぐら坂五丁目ビルの1階。牛込神楽坂駅から徒歩2分、飯田橋駅から徒歩6分です。営業時間は見るサイトによって記載が揺れていたので、ここには書きません。訪問前に最新の営業時間を確認してください。
外観も店内もバーみたいにおしゃれで、清潔感があります。ラーメン屋っぽくない。一人でラーメン屋に入るのに少し身構えるタイプの人でも、ここは入りやすいと思います。
神楽坂通り商店会の店舗ページには、店の言葉として「ラーメン好きはもちろん、女性の方にも気軽に食べていただけるラーメン屋を目指しております」と載っています。座ってみると、その方向で作られた店だというのは伝わってきました。
もう一つ、市ケ谷経済新聞の開店当時の記事によると、店名は映画「スカーフェイス」の主人公から取ったそうです。あの映画の名前を掲げた店から、上品でマイルドな家系が出てくる。この落差はちょっと面白い。
ガツンとくる家系を求めていく日には、物足りないかもしれません。でも「家系は好きだけど、あの重さが最近しんどい」という日には、こっちのほうが合います。神楽坂でサクッと家系を食べたいとき、また来ます。
同じ方面だと、少し歩いて江戸川橋の中華蕎麦きみのあーるもあります。あちらは家系ではなく、途中ですだちを加える醤油ラーメン。この界隈でラーメンの選択肢を増やしたいときに。