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グルメ

江戸川橋の中華蕎麦きみのあーるレビュー

すだちで変わる特製醤油

たくま7分で読了

江戸川橋の「中華蕎麦 きみのあーる」で、特製・醤油1,300円と日替わりご飯300円を食べてきました。2026年8月18日、火曜の11時55分ごろ。会社から歩いて10分ほどの店です。

先に断っておきます。これは平日の昼に一人で入った、一回きりの記録です。夜の混み方も塩の味も、私は知りません。

そのうえで結論を書くと、スープは淡いです。丼を上から見て、正直「薄いのでは」と一瞬思ったくらい淡い。それなのに飲むと出汁だけはしっかり出ている。途中で卓上のすだちを入れたら、サッパリするどころか出汁の旨みが前に出てきました。この味変までがワンセットの一杯です。

食券機で先に食券を買う方式です。以下は、この日に確認した表示です。

店内の食券機。特製・醤油1,300円や中華蕎麦1,000円などのボタンが並び、上部に日替わりご飯の手書きの札が貼られている
店内の食券機。特製・醤油1,300円や中華蕎麦1,000円などのボタンが並び、上部に日替わりご飯の手書きの札が貼られている

軸になるのは3つで、中華蕎麦1,000円、味玉入り1,120円、特製1,300円。醤油と塩が同額で並んでいるので、値段で選ぶ余地がありません。冷製はそれぞれ100円高く、1,100円から1,400円です。

セットは醤油半麺+日替わりご飯が1,100円、半麺+ご飯が1,000円。単品の日替わりご飯は300円、大盛りは120円で、トッピングは100円から150円の範囲です。

迷ったのは、半麺+日替わりご飯の1,100円で済ませるか、特製にご飯を足すか。500円の差です。初回なので具を全部見たくて、特製・醤油1,300円と日替わりご飯300円の2枚を買いました。合計1,600円。安くはありません。

カウンターだけの店内と、卓上の4つ

席は全部カウンター。この日は混んでおらず、食券を買ってそのまま座れました。

卓上には黒胡椒、白胡椒、伊達の旨塩、そしてすだち。すだちは実物ではなく、液体の入ったディスペンサーです。

カウンターの卓上に並ぶ黒胡椒と白胡椒、伊達の旨塩、そして液体の入ったすだちのディスペンサー
カウンターの卓上に並ぶ黒胡椒と白胡椒、伊達の旨塩、そして液体の入ったすだちのディスペンサー

テーブルの下に荷物用フックがある、という掲示も。カウンターだけの店で荷物に困った経験があると、地味にありがたい。ポイントカードは5個で次回を特製に変更、10個で一杯無料。会社から10分の距離だと、現実的に貯まってしまいそうです。

店のカードに、味の設計図が書いてある

カウンターに、店の成り立ちを書いたカードが置かれています。読んでから食べたほうがいい種類のものでした。

店内に置かれたカード。店の成り立ちと、すだちを加える食べ方の案内が書かれている
店内に置かれたカード。店の成り立ちと、すだちを加える食べ方の案内が書かれている

そのカードによると、この店は先代の店主が幼少の頃に食堂で食べた味を再現したくて、飯田橋・みちくさ横丁で開店したそうです。現在はこの地で二代目が引き継いでいる。スープは大山地鶏をベースに、野菜や鰹節・煮干しなどの魚介、昆布や椎茸を煮込んで仕上げる。四種類の塩の塩味と宮城の醤油の醤油味の二本立てで、化学調味料は使わない、と。

読んでから食べたほうがいい、と書いたのは、この設計が食べている最中に効いてくるからです。化学調味料を使わないと決めている店なら、あの淡さは手を抜いた結果ではなく選んだ結果になる。塩気で押さない代わりに、鶏と魚介と昆布・椎茸で持たせている。丼を見て「薄いのでは」と思ったのは、こちらの物差しが濃い醤油ラーメンに寄っていただけでした。

3分の2ですだち、という案内も同じに読めます。味に飽きたときの救済策ではなく、最初から二段構えで組んであるように思えた。もっともこれは私の解釈です。ただ、カードを読まずに座っていたら、すだちは早々に入れていたと思います。

飯田橋つながりでいうと、少し前に飯田橋の家系ラーメン「家家家」で特製らーめん1,300円を食べています。同じ1,300円で、方向は正反対。こちらは油の代わりに出汁を飲むことになります。

特製・醤油1,300円を食べる

丼が来ます。海苔3枚、白髪ねぎ、チャーシュー3枚、メンマ、味玉。特製なので具は一通りです。

特製・醤油1,300円の丼。海苔と白髪ねぎ、チャーシュー、メンマ、味玉が澄んだスープに載っている
特製・醤油1,300円の丼。海苔と白髪ねぎ、チャーシュー、メンマ、味玉が澄んだスープに載っている

スープの色が薄い。醤油ラーメンというより、そばつゆに近い澄み方です。冒頭の「薄いのでは」はこの見た目からです。

麺はつるつるしていました。すすったときの引っかかりがない。それでいてコシはちゃんとあって、噛むと返してくる。淡いスープに対して、麺の存在感のほうが強いくらいです。

箸で持ち上げた麺。まっすぐで、表面がなめらかに光っている
箸で持ち上げた麺。まっすぐで、表面がなめらかに光っている

スープを飲むと印象が変わります。塩気で押してこないぶん、出汁の輪郭がはっきり分かる。淡白なのに味がある、というのが飲んだ直後の感想です。

レンゲにすくった醤油スープ。濁りがほとんどなく、底が透けて見える
レンゲにすくった醤油スープ。濁りがほとんどなく、底が透けて見える

味玉は半熟です。割ると黄身が固まりきっておらず、柔らかいまま残っている。味付けもちょうどよく、卵だけで完結していました。チャーシューもメンマもおいしい。具で引っかかるものが一つも無かった、というのが特製を頼んだ感想です。

半分に割った味玉。黄身が固まりきらずに残っている
半分に割った味玉。黄身が固まりきらずに残っている

券売機に戻ると、味玉入り1,120円と特製1,300円の差は180円。味玉入りを食べていないので、その180円で具がどれだけ増えるかは比べられません。ただ、この味玉が付いて180円差なら、選んで損した気はしません。金額として大きいのは、むしろご飯を足すかどうかです。

3分の2まで食べて、すだちを入れる

カードの指示どおり、麺を3分の2ほど食べたところですだちを入れました。プッシュ式で、4回ぐらい。適量は書かれていないので、完全に私の感覚です。

入れてまずスープを見ました。何も変わりません。濁らないし、色も動かない。柑橘を搾ると少しは濁るものだと思っていたので、そこは拍子抜けでした。

飲むと別物です。まずサッパリする。これは想像どおりでした。想像と違ったのはその次で、酸味が乗ったぶん出汁が引っ込むかと思ったら、逆に旨みが前に出てくる。

なぜそうなるのかは分かりません。淡いスープを半分以上飲むと舌が慣れてくるので、そこに別方向の刺激が入って輪郭が立ち上がった、という程度の説明しか思いつきませんでした。ただ、3分の2という指定には理由がありそうです。最初から入れると、すだち抜きのスープを味わう時間が消えてしまう。

味変というと、味が別物になることを期待しがちです。この一杯の場合は、同じ味がもう一度濃く見える、という変わり方でした。4プッシュ入れて見た目は何ひとつ変わらないのに、口に入れたときだけ変わる。この落差が、この日いちばん面白かったところです。

日替わりご飯は干貝柱とシイタケ

この日の日替わりご飯は、干貝柱とシイタケの炊き込み御飯。300円、小ぶりの茶碗に青ねぎが少し。

日替わりご飯300円。干貝柱とシイタケの炊き込みご飯に青ねぎが載っている
日替わりご飯300円。干貝柱とシイタケの炊き込みご飯に青ねぎが載っている

こちらも出汁感がありました。ラーメンのスープと喧嘩せず、交互に食べても味が濁らない。カードが組み合わせを勧めるのは、腹を満たすためだけではないのだと思います。

おすすめ度

誰に向く店か

濃い一杯で午後を乗り切りたい日には、たぶん向きません。スープは飲み干す方向ではなく、味わう方向です。1,600円で物足りないと感じる人は、確実にいると思います。

逆に、出汁を飲みに行くつもりなら合います。この薄さで最後まで飲ませるのは、狙わないと出ない状態です。すだちの案内まで含めて、店が味の順番を決めているのが分かる一杯でした。

営業時間は店の情報によると、月曜から金曜が11時30分〜14時30分と17時30分〜21時、土曜は昼のみ。日曜は営業の形態そのものが平日と違うそうなので、日曜に行くつもりなら事前に確認したほうがよさそうです。私は火曜の昼しか行っていないので、日曜のことは分かりません。

次に行くなら塩か冷製です。8月の券売機に冷製が6種類も並んでいたのが気になっています。ただ、これは食べていないので味の予想は書きません。

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店舗情報

店名
中華蕎麦 きみのあーる
住所
東京都新宿区西五軒町13-3
アクセス
最寄りは江戸川橋駅
営業時間
月〜土 11:30〜14:30(L.O.14:15) 月〜金 17:30〜21:00(L.O.20:45)
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記事公開時点の情報です。おでかけ前に公式情報をご確認ください。

この記事を書いた人

たくま

ITエンジニア

受託・自社サービスの開発を仕事にしているITエンジニア。AIコーディングツールや生成AIを日々の業務でどう使うか、実際に試した結果を記事にしています。

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